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『京都議定書』って何??
新聞やテレビなどで最近よく耳にすることが多いと思いますが、皆さんは「京都議定書」をご存知でしょうか?
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京都議定書とは… |
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世界130以上の国々が、一緒になって地球温暖化対策を進めていくために決めたルールです。
1997年に京都で開催された『気候変動枠組み条約第3回締約国会議(COP3)』で採択されました。それから7年が経った今年2月16日に発効――国際法として正式に効力をもつこととなりました。 |
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どんなルールなの?
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地球温暖化の原因となっている『温室効果ガス』を、先進国全体で2012年までに1990年の排出量より5.2%を減らすことを定めています。 |
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↓ ところが… ↓ |
2003年時点で、温室効果ガスの排出量は8%増えています。
つまり、実際は14%削減しなければなりません。
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ナゼこんなに増えたの? |
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特に増加傾向が目立つのが、家庭やオフィスなどの『民生部門』と『運輸部門』です。 |
【民生部門の増加の理由】
家電製品の省エネ化は進んでいます。たとえば液晶テレビはブラウン管タイプに比べると二酸化炭素の排出量は3割少なくなりました。けれども近年大型テレビの普及率が上がり、その結果省エネ化のスピードが追いつかない現状にあります。 |
宮城県では…
1990年から2000年の間に温室効果ガスの排出量は約33%も増加しました。もちろん人口や世帯数の増加も関係していますが、90年代には普及していなかった家電…たとえばパソコン、DVDプレーヤー、温水洗浄便座の普及が大きく影響しています。 |
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温暖化が続くとどうなるの? |
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風邪をひいて熱を出したとき、身体には様々な影響が出ます。同じように地球の温暖化も、様々な影響がいろいろなかたちで出てきます。
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◇水資源への影響
気候変化により豪雨の頻度が増加すると、ほとんどの地域で洪水の規模と頻度が増大すると予測されています。
◇生態への影響
現在絶滅の危機にさらされている生物は、ますます追い詰められ、さらに絶滅に近づきます。
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◇海面上昇
南極や北極の氷がとけて海面が上がると…?
オランダやバングラデシュ、太平洋の島々のような標高の低い国は国土の大半が海の下に沈んでしまい、人が住めなくなります。日本でも砂浜の約8割が海に沈んでしまうと予想されています。
◇人への影響
夏季の気温上昇による熱中症の増加、それからマラリアやデング熱といった伝染病を媒介する生物の生息環境の変化を通じ、人への健康影響が懸念されます。 |
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他にも様々な影響が予測されています。 |
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日本ではどんな影響があるのでしょうか?
▲積雪量と積雪期間の減少
→これにより餌が豊富になり、野生生物にとって好条件となることからニホンジカ、ニホンザルなどが増え、生息分布が拡大し、作物への被害が予測されます。
▲海水面の上昇
→低海岸地域における農業土壌の地下水位が上昇し、塩害のおそれがあります。
▲気候変動
→梅雨が長引き集中豪雨の危険性がますほか、台風の大型化による被害が考えられます。
▲輸入に頼っている食料 麦・大豆・トウモロコシ…
→温暖化による輸入相手国の生産変動の影響を大きく受けると考えられます。 |
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